この時期の母が見ていた、2階に住む老夫婦や、居間にいる若い女性の正体は…?
これは「幻視」と言われるもので、レビー小体型認知症の特徴的な症状だそうです
母はレビー小体型認知症だと思われます。
思われる…というのは、大きな病院の認知症外来で検査をして診断してもらいましたが、数値を見る限りは出ていなくて、確定はしていません。
2020年春に診てもらった認知症外来では「認知症ではなく、不安神経症である」と診断されました。
ただ、現在ではかかりつけのお医者さんからも、多分症状から総合的に判断すると「レビー小体型認知症である可能性が高いと言われています。
レビー小体型認知症に特徴的なのが「幻視」であり、アルツハイマー型認知症のような目立った脳の萎縮が観られないという特徴も母と同じです。
見間違いというのも特徴としてあるようで、ヘビや勝手口の外国人はそれなのかもしれません。
レビー小体型認知症の幻視や見間違いへの対応方法
幻視や見まちがいは、暗いところで見えやすいので、部屋の明るさを一定に保つと幻視や見まちがいを減らせるようです。
我が家では、ドアについている細長い窓や、トイレの小さな窓は厚い布で光が入るのをふさいでいます。そうすることで幻視や見間違いを減らせていると思います。
幻視は本気で見分けがつかないらしい
幻視は不安感の表れである場合も多いらしいので、「は?何言ってんの、いないじゃん!」という私の対応は正しくありません。
まずは、見えることを認めて、話を聞いてあげるのがいいようです。
一番よくないのが「怒ること」
怒りたくなる気持ちはとっても理解できます。でも、怒るとさらに悪化するとお医者さんに言われました。
幻視は脳の誤作動。本人に落ち度はありません
本人は大まじめに見えているのです。脳の誤作動でそう見えているので、それが幻覚であることは全く分からない位はっきりと見えるらしいのです。
自分の家の部屋のドアを開けたら、見知らぬ老夫婦がいたら…
自分に置き換えてみると、それはものすごい恐怖です。本人の気持ちに寄り添い、見えないように環境を整えるなどのた対策が必要なのだと思います。
でも、、、母が認知症になったという事実を、私はすぐには受け入れられませんでした。
ただ悲しく、情けなく、今後への不安が押し寄せ、最初は泣くしかありませんでした。
怒ってしまうこともありました。
情けない事ですが、今はそれも、仕方ないと思います。
でも、少しでも症状が進まないためにも、割り切っていくことが必要なのだと思います。
続く。。。