親の介護Log

【介護log4】高齢者向け支援や、みまもりサービスを調べて使ってみました

親世代の認知症介護は現在、社会の重要課題になっているため、行政には様々な高齢者向けの支援サービスや、見守りサービス・アプリ等があり、市の補助も受けられるものもあります。

ご近所の人達と話した後、兄と今後、母をどうしてあげたらいいのかを相談しました

ご近所の人と話した経緯などはこちらの記事をご覧ください

【介護log3】母の認知症を疑うも、 認知症外来で検査を受けても診断はでずもしかして母は認知症ではないか?と思い至ったのは、ご近所さんからの指摘がきっかけでした 2020年の1月中旬を過ぎた頃、実家に行った時...

兄は、母が快適に過ごせる施設サ高住(サービス付き高齢者住宅)等を探すのがいいのではないかと言いました。

兄は遠方に住んでおり、子供が小さく出張も多いこともあり、同居は奥さんの負担が大きすぎる。兄も母のことは心配だけど、同居は難しい。
兄の家の近くや、私の家の近くに良い施設はないか、調べてくれてもいました。

母を施設に入れるかどうか…私は考え込んでしまいました。

その時点では、まだ母は、近所なら自分で買い物にも行けるし、近所に友達もいました。
実家から1時間ほどの場所にある私の家で同居して、デイサービスに通ってもらうこと等、いろいろなパターンを想定したものの、私は舅と同居しているし、この状況になって母が見ず知らずの土地に住んだら、歩き回れる母は迷子になってしまう。考えてもなかなか良い答えを出すことは出来ず、途方にくれました

困って介護福祉士をしている友達に聞いたら、「お母さんの希望を聞いてごらん」と言われ、母に今後どうしたいか聞いたら、いろいろ考えた末に「今は住み慣れたこの家にいたい」と言いました。

母は毎週2回教会にも通っており、家族のように思い、見守ってくれる人達もいましたので、しばらくは母の希望通りにすることに。

高齢者の一人暮らしのサポート方法いろいろ

1人暮らしは心配なので、まずは市の包括支援センターの方にサポートしてもらいながら、市の高齢者サービスのご飯の配達と見守りをしてくれるサービスのお試し体験をすることにしました。
ここに書いたものの他にも、お住いの自治体や地域包括支援センターで聞くと、様々なサービスがあります。

安否確認サービス

最初に考えたのは、ポットで安否確認をする象印マホービン(株)の「みまもりホットライン」

iポットという専用のポットから、使用履歴が1日2回、無線で届くシステムです(有料)

象印みまもりホットライン利用料金
【初期費用】
5,500(税込) ※iポット1台につき
【サービス利用料】
3,300/月(税込) ※iポット1台につき
【オプション】
Eメールアドレス追加 … 1件につき 110円/月(税込)
(2件まで追加が可能)

お茶を頻繁に飲む母には名案のように思いましたが、母はずっと使っていたポットの空焚きを恐れて使用をやめてしまっていたこともあり、母が「ポットは怖い」というので断念しました。
高齢者向けに配慮されたポットなので大丈夫なのですが、母の思い込みが強いため断念しました。

見守りアプリ 「Life 360」

みまもりアプリをいくつか試してみましたが、今使っているのはLife360

子どものみまもりアプリとしても人気のアプリです。
GPSを使って、家族と位置情報の共有ができるもので、母が移動するとすぐに私の携帯にて、移動がリアルタイムでわかるのでとても安心です。
よく行くスーパーやデイサービス、家の場所は登録していて、〇時から〇時まで家にいる。などの情報がわかります。一日分は無料で把握できます。
これが無料で使えるのは本当にありがたい。

ただ1つだけ難点を言うなら、結構充電の減りが早いこと。省電力設計らしいです。
これは仕方ないと思っています。

App Store

Google Play

配食サービス

母は父が亡くなった後、一人暮らしになり、認知症のせいもあるのかあまりご飯を作らなくなっていました。

身長155㎝で体重40キロと、とても痩せていたので、低栄養を心配し、包括支援センターから進められて、高齢者向け配食サービスを2社試してみることにしました

会社によってサービスが少しずつ違いますが、市からお金の補助もありますし、配達時に電球の交換を頼めるところや、糖尿病食などの特別なメニューがある会社もありました。

母の場合は、結局配食サービスを利用しませんでした。
ご飯が届くまで、数時間前から家の前に立ってお弁当が来るのを待ってしまい、ホトホト疲れ切っていました。
そんな必要はないのですが、いつ来るのか心配だったのだと思います。

また、試してみて味や値段を見て「利用したくない」と母が言ったことと、ご飯も買い物も楽しみのうちだったことも考慮し、とりあえず現状では利用しないことにしました

家の玄関を変えたら、開けられなくなってしまいました

実家は築40年位経ち、玄関ドアがよく言えば重厚、悪く言えばやたらと重たいドアで、鍵が古いこともあり、母はいつからか、軽くて使いやすい勝手口で出入りするようになっており、玄関ドアを数年間使っていませんでした。

兄と相談し、30万円くらいかけて玄関のリフォームを決行。軽くて防犯対策が出来ているドアに変えました。

これで母も心配がなくなり軽くなっていいだろうと思ったのですが…なんと母は玄関ドアを開けられなくなっていました。

何度説明しても、ドアの開け方がどうしても理解できず…鍵をかけ方も開け方も、何度言ってもわかりません。

貼り紙をして、鍵の開け方、締め方を書いてもドアを開けることは出来ません…困りました。
これは認知症が進んできているのでは??と思いました。

再度、介護認定審査を受けることに

コロナ禍で、友達とも合わなくなり、教会もお休みになり行かなくなったことで、母の認知症の症状が進んできた気がした頃、包括支援センターの方から、そろそろ1年経つから、介護認定調査をまたやりましょう。と言われて、再度調査に来てもらいました。

市の調査員の方に、母が同席している状態面談するので、あまり失敗談を言うのも母が嫌がるだろう、と思ったので、玄関のかぎが開けられなくなったことや、近所の方から聞いた普段の様子を紙に書いて、渡しました。

結果、要介護1になりました。
認知症の症状はあるものの、身体的に介助が必要な状態ではないし、一人で(孫は同居しているけれど大した世話をしていない)暮らしている以上、要介護2にはならないのだと思われます。

2021年から、デイサービスに通うようになりました

要介護認定が出て、地域包括支援センターの方から母に合うデイサービスを教えてもらい、2021年の春から母はデイサービスに通いはじめました。

はじめは慣らすために週に2回ほど通いました。

様子を見て徐々に増やそうというお話で、あとの4日はデイサービスの方がお昼ご飯を届けに来てくれて、ついでに困ったことがないか話を聞いてくれたり、健康チェック(検温・血圧チェック)、お手伝いをしてくれます。

お昼ご飯はデイサービスで作っていて、ご飯1パックと、おかずのパックには10種類くらいのおかずが2口分くらいずつカラフルな紙のお弁当カップに入っています。

数か月して慣れた頃に、デイサービスに毎日通うようになりました。

母が通ったデイサービスは、平日月曜日から金曜日まで、毎日朝9時頃迎えに来てくれて、夕方5時くらいに送り届けてくれます。

要介護認定1だと、週に5日通うことは出来ないと言われるところもあるようですが、みどりさんの通ったデイサービスでは、月に1回利用しても、30回利用しても同じ金額ですと言われました。(お昼ご飯などの実費は別です)

朝9時 お迎え。何人かを迎えに行った後デイサービスに到着
デイサービスに併設の喫茶店でモーニング
(愛知県名物・飲み物とパンとデザートを食べます)
午前中 塗り絵や歌を歌ったりするレクリエーションタイム
希望者はお風呂に入らせてもらえます
12時 お昼ご飯
午後 レクリエーションタイム
夕方 晩御飯
夕方5-6時頃 家まで送ってくれます

ご飯も3食食べさせてくれて、お誕生日会をしてくれたりと、母はぶつぶつ言いながらも、楽しく通っていたようです。

認知症の人に言う事をスムーズに聞いてもらうために

母は最初、デイサービスに通うのは気が進まない様子でしたが、かかりつけのお医者様から「早いうちにデイサービスに行くことに慣れておいた方がいいですよ。認知症が進んでから行こうとすると、強い抵抗をする人もいるから。」とアドバイスされたので、母には「お医者さんが行くように言っているから」と話しました。

この場合は実際にお医者様が言ったことですが、その他にも、母が気が進まないけれどやった方がいい事がある時には、「国で決まっている」「かかりつけのお医者さんが言っている」と言うようにしています。

母は性格的に権威に弱く「お医者さんや偉い人の言うことには、従わなくてはいけないし、従った方が安心だ」と思っているからです。

認知症が進むと、気が進まないことに抵抗することが増えるため、本人の性格を見て「誰が言うと素直に聞いてくれるか」を考えておくといいかもしれません。

つづきます

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かしこ。
遊び心を大切に何事も面白がることがモットー。 交通の便は良く都会もほどほどに近い(名古屋まで15分)けれど、家の周りには田んぼがあるという適度な田舎(愛知県一宮市)に、白柴犬コロ(4歳)と夫(51歳)とじいちゃん(81歳)と暮らす1972年生まれの50歳。 子が巣立ち、親の認知症に向き合う 。人生の後半を心豊かに暮らすための情報をブログで発信したい。たかなしかしこ。と読みます。