介護logでは、私の実母(みどりさん)の認知症介護の記録をしていきます。
みどりさんは2021年の1月に要介護認定を受け、2021年7月現在、要介護1と判定されています。
(2022/11追記)2022年11月には要介護2の判定になります。(グループホーム入居のため)実際の症状から判定してもそうですが、グループホームは要介護2以上の人しか入れません。
私が親の認知症に気づいたのはいつなのか?
初めにあれ?ちょっと変だな?と思ったのは、2019年だと思います。
若い頃からそそっかしくて忘れ物をすることもあったので、「お母さんは若い頃から忘れてるから、認知症のせいじゃないよね」と、ちょっとした物忘れも「年のせい」と気にしていませんでした。
私は実家から車で1時間くらいの場所に住んでおり、当時は義実家の自営の商売を手伝っていたこともあり、母に会うのは2か月に1度くらいの頻度でした。
ひとり暮らしなのが心配で電話やLINEなどでは連絡を取り合っていましたが、性格的に生真面目でしっかり者だったので、危なっかしいところもなく、また母はキリスト教徒で、週に3回実家近くの教会に通っていたので、教会の人達がいつも一緒にいてくれているという安心感もありました。さらに友達も近所にいて、コーラスに通ったり、お出かけしたりと日々忙しくしている人だったので、
特に心配はしていませんでした。
違和感を感じたのは、母が72歳を過ぎた頃
その頃母が、おかしなものが見えると言い出しました。
大まじめな顔で「2階に見知らぬ老夫婦が住んでいる」とか、「勝手口の向こうに外国人の男がこっちを見ている」と言うのです。
また、勝手口のすりガラス越しに映っている庭の木を見ながら、「外国人が座っているの。でも、開けると居なくて木しか無いんだよね」と言うので、「何を言ってるんだろう?人がいる様に見えて気持ちが悪いっていう意味なのかな?」と私も勝手に解釈してしまい「誰もいないから安心してね」と話していました。
そう言うと母は「そうだよねー」と言うですが、またしばらくすると「あの外国人の男が…」と言いだすのです。
風呂場の窓にいるヘビが雨の日に動きだす
他にも、母のおかしな言動がありました。
「雨の日になると風呂場の窓の所に蛇がいて怖いからお風呂に入れない」と言いだし、しかも「その蛇は窓に格子に入っている錆びた鉄線なんだ」というのです。
錆びた鉄線が雨でゆらゆらと動き出すから怖いと母が訴えるので、
話していても埒があきません。
結局、お風呂の窓を新しいものに変えることで解決しましたが、元々神経質で不安になりやすい人なので、大丈夫か??精神的に病んでいるのか?と思っていましたが、それを認知症だとは思いませんでした。
認知症=アルツハイマー型だと思っていた無知な私
当時の私にとって、「認知症は記憶がすっぽりと抜けている人」だったので、「それは無いから、認知症ではないだろう」と思ったのです。
ヘビの他にも壁の棚の上を指さして「そこに小さな外国人の夫婦と子供がいる」と言う事があったり、「居間の椅子に若い女の子がよく座ってるんだけど、何にも言わないんだよ「お世話になってます」位言えばいいのにねー」と話す事もありました。
今思えば相当オカシイことを言っているのですが、それも数か月に一度そう言う程度でその他の言動はまともでしたし、「そんな夢を見たのかな?」「一人暮らしで不安なのかな」とか、勝手に解釈し、少し心配ではありましたが、認知症を疑う事はありませんでした。
思い返せばこの頃、母がとても痩せて、母がいつも通う教会の人から心配されました。でも母はご飯を食べていると言っていましたし、実際私と私と会うときはよく食べていました。
「コーラスに通い始めて腹から声を出していたら4キロも痩せてしまい、自分でも心配して病院で見てもらったら大丈夫だった」と言うので、安心していました。
多分この頃には食事をあまり作らなくなっていたように思います。もっとしっかりと様子を見てあげていれば…という後悔が残ります。
脳ドックでも委縮はなく大丈夫だと言われていた
母は60代になったころから、「一人暮らしで認知症になったら困るから」と脳ドックを受けていて「特に委縮もなく大丈夫だった」と言っていたし、普段からちょっとでも体調がおかしいと病院に行く、健康にはとても気を遣っている人です。
60代後半から母が友達と通い始めたコーラスでも、腹式呼吸をしていると脳に酸素が行くかボケにくいらしいと喜んでいたので、私は母の認知症を疑う事はありませんでした。
もしかして認知症なのか?とやっと気づいたのは近所の人に声をかけられた事からでした。
続きます。